薄い睡眠の訳を探しましょう
何度も読み返した 短い素敵な小説

風に揺れる花
苦しくなる程 白い

溶かして 掠れたこの口癖
わかって 知らせのマギの様に
伸ばした髪さえ 差し出すから
目覚めて 触れる程近く 居て

綴る当ても無い 言葉を並び替え
そっと渡すから どうか理解して

枯れて萎む花
喉まで出かける言葉

繋いで 荒れてる手と心を
続けて 穿つ水の様に
飛沫を立てずに 飛び込むから
呼吸を 君の唇から 分けて


溶かして 掠れたこの口癖
わかって 知らせのマギの様に
伸ばした髪さえ 差し出すから
目覚めて 触れる程近く

歪んで消えそうな 僕の影
迷わず抱きしめて 何処か遠く攫って

candy/venshe